行政書士の資格の活用法はさまざまで、独立開業だけでなく、資格を取得することでさまざまなメリットが得られます。
就職転職が有利になる
国家資格である行政書士資格を持っているということは、一定以上の法律知識を持っていることに国がお墨付きを与えていることになります。
就職・転職の際には履歴書への記載や面接でアピールするポイントとなり、アドバンテージを得られます。
社会人としてのスキルアップができる
企業内で働いていると中々、体系的に法律の知識を学ぶことは難しいものです。
行政書士に合格するのに必要な知識は、憲法や法律の基本である民法に加え、企業活動に密接に関係する商法、会社法などが含まれるため企業で働く方にとって必要な法律の知識が含まれます。
法律知識が日々の業務に欠かせない金融業、建設業、不動産業、コンサルタント業だけでなく、IT通信、メーカー、商社などでも行政書士資格の取得を推奨する会社も増えており、スキルアップに最適な資格であるといえます。
独立開業の形もさまざま
行政書士の独立開業といえば、まずは一人で事務所を開設し営業から実務まで全てをこなすようなイメージが一般的でしょう。
しかし、現在では2人以上の行政書士がパートナー(社員)となって組織する行政書士法人という形もあり、資格取得後に行政書士法人の使用人行政書士として実務経験を積む方法もあります。
また、行政書士の資格は、「他の国家資格で法律上取り扱える業務以外」の領域を取り扱うという特性上、さまざまな資格との連携が取りやすく、税理士、司法書士、弁理士など他の資格者とチームを組んで「ワンストップサービス」を提供する営業方式も増えています。
もちろん自分自身が他の資格を持てばダブルライセンスで幅広い業務を取り扱うこともできます。
兼業行政書士というあり方も
行政書士で開業するからといって、1年365日行政書士業をしなくてはいけないわけではありません。
人によっては平日はサラリーマンとして勤務し、土日の休日を利用して行政書士活動を行う「週末行政書士」という形を取る方もいます。
勤務先の許可を取ったり、土日だけでもできる業務を選んだりといったひと工夫は必要ですが、リスクの無い営業方式であり、ある程度実務経験や営業のコツをつかんだ段階でフルタイムの行政書士として活動を始めるというやり方もアリでしょう。
行政書士の資格がライフスタイルの選択肢を増やしてくれる
このように行政書士の資格には、就職転職の武器、スキルアップ、独立開業とさまざまな活用法があることがわかります。
そして、これらのメリットをフル活用することで、資格取得前には考えられなかったような人生の選択肢が見えてくるはずです。
転職であれば、今まで視野に入っていなかったような企業にチャレンジする気持ちが芽生えるかもしれません。
リスクはあるものの、独立開業の道を選べば、働く場所も時間も取り扱う業務も全て自分自身が決めることができます。
このようにさまざまにライフスタイルの選択肢を増やしてくれることこそ、行政書士資格の一番の魅力なのかもしれません。